「心」について
「おかあさん、心はどこにあるの?」
子どもが小さい頃に聞いてきたことがあります。
心はどこにあるのでしょうか?
魂はどこにあるのでしょうか?
この3次元の物質世界にあるのでしょうか?
残念ながらこの物質世界にはないんです。
「心」も「魂」も目に見えない世界にあるんです。
見えない世界にあるから、なんとか見えるもので表現しようとみんな頑張ってきたんです。
でも、途中で勘違いする人が増えてきました。
見えるもので表現できるもので、すべてを表していると思いこんでしまったんです。
心や気持ちを表現するのに、物質はわかりやすく有効です。
でも、それがすべてではないということをいつも肝に銘じてくださいね。
物質だけで心を満たすことはできません。
どんなに広い家に住んでも
どんなにおいしいものを食べても
どんなにブランド物を身に付けても
地位や名声を得ても
目に見えない世界にある心のすべてを捉えることはできません。
「物質で表現できるものは、目に見えない世界の一部に過ぎない」
「物質で、目に見えない世界を意のままに動かすことはできない」
先ずこのことをわかることが、幸せに成功する基本条件です。
「本当に大切なもの」はなにか?
このことを勘違いして進むと、大きく道をはずれてしまいます。
「本当に大切なもの」を得ることがないまま人生を終わったり
実は既に手にしていた「本当に大切なもの」を失ったり
ここで、ちょっと外資系の一流企業に勤めていたある男性のお話をしましょう。
一流大学出身で留学経験もあり、語学能力に優れ優秀な彼は若くして役職につきました。
もちろん高収入、結婚もすんなり決まり、子どもも生まれ、まさに順風満帆でした。
ところがある日、不慮の事故で半身不随になってしまいました。
そこから彼の人生は全く違うものになってしまいました。
半身不随になった彼は退職し、離婚され、ひとりになってしまったんです。
彼は、どうしてひとりになってしまったんでしょうか?
彼は「お金があれば幸せになれると思っていたから、とにかく稼いだ。」のだそうです。
彼は、結婚当初から仕事に明け暮れ、奥さんやお子さん方とは、ずっとほとんど会話のない毎日だったそうです。
「自分は家族のために稼いでいるんだ!」と常に仕事中心に生活してきたとのこと。
奥さんが何を悩んでいるのか
お子さんがどんな生活をしてきたか
全く分からないということでした。
「お金さえあれば幸せになると思って頑張ってきたけれど、それでは幸せになれなかった」と
彼は、家族を失って気付いたのです。
あなたはどうでしょうか?
あなたが大切にしているものはなんですか?
あなたの心も
人の心も
見えない世界で常に変わり続けています。
その心の状態が物質を動かすということ
物質世界を変えていくということを
忘れないでください。