「好き」は幸せのエネルギーになる
好きな人と幸せになりたいあなたへ
誰かを「好き」ということは、頭で考えて説明できるものではありません。
ハートがときめいて何か温かいものが奥から湧き出るような感じ、時に甘くていい感じで、ときどき胸が詰まって息苦しくなるものですよね。
ただただ好きな人と一緒にいたくて、好きな人と過ごす時間はすべて幸せでいられる。
恋愛の始まりはそんな感じです。
片思いであったとしても、好きな人がいるというだけで毎日がワクワクウキウキしてきます。
それまでは寝癖がついたままの髪で出かけてたのが急にセットしだしたり、やたら口臭を気にしたり、制汗剤をシューシュー振ったりと、いろいろなところに気が回り出していくものです。
好きな人がいるということは、それだけで自分の世界が違っていきます。
誰でも、好きな人が出来たら、その人と一緒にいる場所、その人と一緒にいる時間が大切で、その人が大切だから、何でも頑張ろうとするでしょう?
それまで出来なかったことでも、好きな人のためならやってやる!と気合が入って出来るようになったりします。
たとえば、好きな人が英語を母国語にしている人だったら、それまで英語が苦手だったとしても頑張って話せるようになったり、タバコを吸う人は嫌だと分かったら、それまでヘビースモーカーだったとしても禁煙にチャレンジしたり、それまでの自分では全然する気がなかったことでも行動するようになります。
好きな人がいるということは行動のエネルギーになります。
「好き」ということが、生活をとても充実した幸せなものにしてくれます。
でも、始めはウキウキワクワクだったのが時間が経つと変わっていきます。
いつまでも全部好きでい続けるのは難しいですよね。
特に付き合いが長くなると、相手のいろいろなところが気になり出してくるものです。
「もう、なんでそうなるかな~(怒)」
と自分との違いが大きいと、だんだん嫌いなところが増えます。
お互いの嫌なところを気にし出すと、以前は一緒にいて幸せだったのにちっとも幸せじゃなくなります。
こんなはずじゃなかったと思い、何とかしようとしても「嫌」の方が膨らんでしまい、お互いがとても辛くなりますよね。
「嫌い」は不幸に向かうエネルギーが増えていきますよ。そして、そのエネルギーは強力なんです。
幸せになるためにどうすればいいのか?
「嫌なところがあるのが普通だよ」
「全部好きでい続けることは無理」
と諦めましょう。
「え!?なにそれ!?」と思いますか?
よく「恋の病」とか「恋煩い」とかいうでしょ?
恋愛自体がそもそも普通の状態じゃないんだから、最初の頃の全部好き、何もかも許せるみたいなのがずっと続くわけがない。
嫌なところが見えてきたということは「普通」に戻ってきたということです。
そしてここからが本勝負です。
「嫌なところが見えてきても、好きなところが消えないくらい相手を好きかどうか」
嫌なところがあってもしょうがない、それに勝る「好き」がありますか?
嫌なところがたくさんあっても、「ものすごく好き」がひとつでもありますか?
「とっても好き」「ものすごく好き」は一番強力なエネルギーなんですよ。
先日亡くなられた女優の樹木希林さんが、生前、内田裕也さんと別れないのはなぜか?と聞かれたとき、内田裕也さんの中にとても純な部分をみたからだとこたえたそうです。
樹木希林さんは、内田裕也さんをものすごく好きだったんですね。
いろいろあったでしょうが、この「ものすごく好き」なところ以外のことは、その他もろもろのことで、大きな問題ではなかったんでしょう。
あなたはどうでしょうか?
相手の中に「ものすごく好き」なところを見つけていますか?
他の人にはない、その人の魅力を見つけていますか?
もしお互いが「ものすごく好き」なところを見つめていたら、幸せに向かうエネルギーは最強パワーですよ。