「卒業」ー未来の出会いのために前に進もう
3月は物事の区切りの季節ですね。
転勤や卒業などで、自分の環境が変化していく時期です。
先日、相談に来られた方にルーンカードが示したメッセージは
まさに「卒業」でした。
「卒業」というのは「これまで十分学んだから次に行きましょう」ということです。
次に行くということは、今までの位置から離れるということ
そこには必ず、様々な「別れ」がついてきます。
慣れ親しんだ環境や人との別れは、とても辛いものです。
私は転職や移動が人より多かったので、その分多くの「別れ」を経験しました。出来れば時を止めたいと、この楽しい時間を留めておきたいと別れの時が近づくたびに思ったものです。
一番泣いたのは、日本語教師として初めて赴任した台湾の地で、任期が終わり帰国するときでした。
私は、担当したクラスの学生達と出発の前日からずっと一緒に過ごしました。とうとう別れの時がきて、挨拶をしなければならないのに、一言でも言おうとすると泣いてしまいそうで何も言えなかったのです。何も言えず、ただ何回も握手をして空港行きのバスに乗りました。ずっと手を振り続ける学生達を背に、バスの中でわんわん泣きました。
新米の未熟な私の授業を支え、慕ってくれた学生達
休日には私が寂しくならないようにいつもパーティを開いてくれた学生達
思い出をたくさん作ってあげたいと、いろいろな所に連れて行ってくれた学生達
どうして自分はこんな素敵な人々と別れていかなければならないのかと思いました。でも、ずっとそこにとどまることを選んではいなかった自分、次の赴任地をもう決めていたんです。
次に行くためには別れなければならない。
わかっているんだけれど「別れ」というのは本当に辛いものです。
きっとこの季節は、多くの人が同じような辛さを経験してるんじゃないでしょうか。
でも、この季節には桜が咲き、こんな気持ちを癒してくれて前に進めさせてくれます。満開の桜のような未来があるんだよと天が伝えているのかもしれません。
そう、人生はこれからもっともっと素敵になる!
かつての私も別れの時はたくさん泣きましたが、次の赴任地ではそこで生きることに集中しました。
今振り返ると、そんな「別れ」の経験が私に「前に進む力」を与えてくれたんだろうなと思います。
大好きな人達と過ごした日々があったということ
泣けて泣けてしょうがなくなるほどの深い交流をしたということ
いろいろな思い出が、私の人生の宝箱に全部入っています。
「卒業」っていい言葉ですね。
「別れ」ではあるけれど、同時に「出発」でもある。
自分の中で、何かを卒業し次に行くと決めるには勇気がいります。
でも
いつまでも同じところにとどまっていても進展がない
堂々巡りをするだけなら
勇気をもって決断しましょう。
「もう充分学びました。卒業です!」
と自分にOKサインを出しましょう。
そして、今までのことを宝箱に入れて、次に進みましょう。
人生はもっともっと面白くなる!
まだまだ可能性がいっぱいあります!
いっぱい泣いて
いろいろなものを洗い流して
再びスタートラインに立ちましょう!