過去を美化した恋は危険!!
過去の恋愛が忘れられないあなたへ
今日は十数年になる占い鑑定の手帳から取り出してお話しましょう。
(*当時の内容をアレンジ・編集しています。)
「自分はどうなってしまったんだろう?」
と悩む30代後半の独身男性のお話です。
出張先でバッタリ出会った元カノと意気投合してしまいました。
その彼女とは10年以上前にやはり結婚を考えて同棲していたんですが、お互いの仕事や親のことで解消せざるをえなくなったとのこと。
嫌いで別れたわけではなく、すごく結婚したかったんだそうです。
なので、懐かしさとともにそのころの思い出があふれ出し、夜遅くまで語り合ったそうです。
元カノは結婚していましたが、あまりうまくいっていないようで彼に悩みを打ち明けました。
彼も、付き合っている女性はいるけれどなかなか進展しないということを話しました。
それからメールのやり取りが始まりました。
メールだけでは済まなくなってふたりで会うようになり、あっという間に深い関係になっていきました。
燃え上がった情熱のままにふたりは結婚を考え、元カノは離婚しました。
ところが、いざ結婚となったとき問題が生じたのです。
それはなんと、昔と同じ問題で更に現実化していました。
お互いの親の介護をどうするか?
お互いの仕事をどうするか?
実はふたりの郷里は日本の北と南と離れていて、仕事の基盤はそれぞれの郷里にありました。
双方譲らず暗礁に乗り上げてしまったのです。
「自分はどうなってしまったんだろう?」と彼は悩みました。
なぜ元カノとそこまで燃え上がったと思うかを聞くと
「彼女を見たとたんに、昔ふたりでいた時間を思い出して語り合っているうちに、もう一度やりなおせないかと思った。あのころ本当に結婚したかったから」
という答えが返ってきました。
現実が思うようにいかないとき、人は過去を美化します。
あの頃はよかった~あの人はよかった~とすべてが幸せに輝いていたかのように錯覚します。
それで現実の自分を慰めたり、元気付けたりするのはいいんですよ。
でも、現実の時間は常に進んでいるということを忘れてはいけません。
人も物事も環境も変化していってるんです。
止めることもできないのに、過去をもう一度というのは不可能です。
ふたりとも過去の時間に恋したんです。
そして、現在の、幸せになれるであろうはずの状況を手放してしまいました。
過去を美化しても乗り越えられなかった問題はそのまま変わらずにある。
今ある現実を、自分自身をよく見てください。
過去の恋愛相手は過去のあなたの相手であり、現在のあなたの相手ではありません。
現在抱えている悩みや問題から逃れるために、過去を美化してそこに思い焦がれることは、未来に繋がる現在のあなたの幸せを失うことになります。
今ある問題から目をそらさずにしっかりと取り組んでいきましょう。